“幾個”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくつ95.8%
いくこ1.4%
いくたり1.4%
いくら1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お其はだまって見ていたが——たんばほおずきが幾個いくつ破られて捨られてもだまって見ていたが、そのまま帰りかけると、大きな声で
旧聞日本橋:02 町の構成 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
いままで注意ちういせずに何度なんども/\あるいて其路そのみちから、三千ねんぜん遺物ゐぶつ幾個いくことなく發見はつけんするので、んだか金剛石こんがうせきがゴロ/\足下あしもところがつてやう氣持きもちまでして、うれしくてたまらなかつた。
其女の方の後には、幾個いくたりかの人の垣を為た様に取巻いて、何人も呆れてお居での様でした。
昇降場 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
すゝみ其は旅籠屋の下女がたくみならん貴樣の方にくしはなしとはかりたるに先には鼈甲べつかふの櫛の幾個いくらもあらんにより指替さしかへ似寄によりの品を出して貴樣をあざむき歸せしなるべし其女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)