“いくたり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幾人95.1%
何人1.0%
幾位1.0%
幾個1.0%
幾多1.0%
幾箇1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中指を切られた者が既に幾人いくたり有ったか知れん、誠に何とも、ハヤ面目次第もない、權六其方そなたが無ければ末世末代東山の家名はもとより
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ニコラス廃帝が、内親王は何人いくたりも持っておられたにもかかわらず、皇子おうじとしては今年やっと十五歳になられた皇太子アレキセイ殿下以外に一人も持っておられなかったことです。
死後の恋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
われこれに聲かけて、おん身の車には既に幾位いくたりの客人をか得給ひしと問へば、隅ごとに眞心まごころ一つなれば、四人は早く備りたり、されど二輪車の中はまだ一人のみなり。
其女の方の後には、幾個いくたりかの人の垣を為た様に取巻いて、何人も呆れてお居での様でした。
昇降場 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
ええ、人の前で、見っともないと云って、ここには幾多いくたり居ます。指を折って数えるほどもない。夫が私を後妻にしたのは、大勢の前、世間の前、何千人、何万人の前だか知れません。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「内にはお客は今幾箇いくたり有るのだね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)