“幾多”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくた72.7%
いくら12.1%
あまた9.1%
いくたり3.0%
ここだく3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
素朴(そぼく)な生活への復帰を願うドヴォルシャークの心が、この郷愁となって、幾多(いくた)傑作を遺(のこ)し、ともすれば虚偽と繁雑とに捲(ま)き込まれて
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂、野村あらえびす(著)
其(その)小高(こだか)い所々(ところ/″\)に、下(した)から石段(いしだん)を疊(たゝ)んで、寺(てら)らしい門(もん)を高(たか)く構(かま)へたのが二三軒目(げんめ)に着(つ)いた。平地(ひらち)に垣(かき)を繞(めぐ)らして、點在(てんざい)してゐるのは、幾多(いくら)もあつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其処(そこ)には幾多(あまた)のモダン・ウィンパーが、そのルックサックに、都会の文化を一ぱいに詰め込み、肩に掛けたザイルに軽い憂鬱を漂わせ
案内人風景 (新字新仮名) / 百瀬慎太郎、黒部溯郎(著)
ええ、人の前で、見っともないと云って、ここには幾多(いくたり)居ます。指を折って数えるほどもない。夫が私を後妻にしたのは、大勢の前、世間の前、何千人、何万人の前だか知れません。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幾多(ここだく)の小蝦隱れし砂煙やがて靜まり水澄みにけり
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)