“素朴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そぼく97.1%
ストツフ1.4%
プリミチフ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉子の郷里から上京して来たお八重は顔容かおかたちもよく調ととのって、ふくよかな肉体もほどよく均齊きんせいの取れた、まだ十八の素朴そぼくな娘だったので
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
併しこの素朴ストツフの世界に彷徨し勞苦してゐる間、慟哭し絶叫するものと共に渾沌の間に昏迷してゐる間、彼の衷には彼の藝術が生れて來ない。
三太郎の日記 第三 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
バアの広間の中央は、「踊り場」になっていて通人ラフイネたちは、そこで非合法的に踊る。この愛すべき秘密は、ある素朴プリミチフな方法によって保たれていた。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)