“調”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ととの40.8%
しらべ20.0%
しら13.3%
とゝの9.7%
てう3.3%
ちょう2.2%
こしら1.7%
こし0.8%
みつぎ0.8%
あわ0.6%
こさ0.6%
しつら0.6%
そろ0.6%
ふし0.6%
ツキ0.6%
しらぶ0.3%
をさ0.3%
あら0.3%
かなひ0.3%
ちよう0.3%
とと0.3%
とゝ0.3%
とゝのは0.3%
どり0.3%
0.3%
なら0.3%
0.3%
みつき0.3%
トトノ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
謙譲のはづれは、倨傲よりを備へて、尋常姿容調つて、焼地りつく影も、水で描いたやうに涼しくも清爽であつた。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さす手ひく手の調子を合わせた、浪の調、松の曲。おどろおどろと月落ちて、世はただとなる中に、ものの影が、躍るわ、躍るわ。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかしぐっと胆力をすえて、本堂の中へ入ってみた。そして中の様子をなく調べた。それから廊下つづきの庫裡の方へ入って行った。
鬼退治 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
以上のへんろ装束、並びに、持道具一切を、われ/\、四国第一番の札所は、阿波、霊山寺門前の浅野仏具店で調へることができた。
にはかへんろ記 (新字旧仮名) / 久保田万太郎(著)
しきまゝに取出みのでるに、れと調れにりて、いかにするともくにえず、ふりこぼしてやりぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
太公は、すぐ薬嚢をとりよせて、自身、煎薬調じてくれた。のみならず、幾日でもここで養生するように——ともいってくれる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雅さんのところへくとつて、その為に御嫁入道具まで調へて置きながら、今更外へれますか、雅さんも考へて見て下さいな。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それで近頃衣類を新しく調らえた形跡がなくて、通信用の書簡箋を鑑定するに及んで物資の窮乏を感ぜない、まア資産階級の仕業と判った。
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
この時代には、内政も漸く整ひ、人民に対し、初めて弓弭調手末調を課せられてゐる。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ナポレオンはしばらくは情けなさそうな顔をしていたが、こんどは、おりから鳴り出した蓄音機のポルカに調せて、ステテン、ステテンと踊り出した。
「いいじゃアないか。引き摺ッてりゃ、どうしたと言うんだよ。お前さんに調えてもらやアしまいし、かまッておくれでない」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
佛壇につゞきて棚のやうなものを調へ、これに歌集または料紙箱、硯など色々あり、下のかたは壁にてその前に爐を設く。下のかた折曲りて竹の肱掛窓あり。
能因法師 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
注文に応じて作品が調えられるのである。これが極端にまで行くと更に芸術の御座敷性にまで落ちて行く。
「壇」の解体 (新字新仮名) / 中井正一(著)
往來しばしとだえぬるに庭の椿二片はらはらとこぼれつ、尚その一片もやと思ふとき門にきこゆる大師和讚の調も清らや
断調 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
」「」「」「」「調」「」「新羅」「尽き」「き」などの「き」には「紀」「記」の類の文字を用いて、他の類のものを用いることは殆どなく、これも
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
調れども更にしき事なければ彌々食滯と決し感應院の死骸は村中よりり形の如く野邊りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
三二一 調められたる(象は人是を)戰場に導き、調められたる(象)は王の乘る所となる。能く(自ら)調めて誹謗を忍ぶは人中の最上なり。
法句経 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
……密淫売で洲崎署に十八日いこんでいて、今朝の十時にようやく出てきたばかりだったんだからねえ、話にもなにもなりやしないさ。……しかし、南風太郎の身元だけは調ってきたよ。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
いたし候處、たる散歩に相叶、洋醫も大に悦び、雨には劒術をいたし候、又は角力を取候、何右等の力事をいたし候樣申候得共、是は相調申段相答候へば
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
終に近く益すへる声は、平生調をさへ失ひて聞えぬ。彼はくその一言の為には幾千円の公正証書を挙げて反古に為んも、なかなかからぬ気色を帯びてれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
額縁の中の絵のやうに調のひすぎたきらひはありますけど
狼園 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
安田佐々木兩人の惡巧みと知る者なく斯しは是非もなし然るに安田佐々木の兩人は充分調のひしと大いに喜び三千三百兩の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
是非亡父の思ひ煩ひ居候義を相解念願に御座候而、元利相差上候こそ相當の譯に御座候得共、只今も多人數の家内を相抱居候上、全無高之事に候へば、十分之義も不調候に付
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
山王下から有明荘へつづく険しい小径を、今しも一種狷介な足調で上って行く黒ずくめの陰気な人物は、いうまでもない、警視庁捜査一課長真名古警視なのだ。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
小者の事なので、頼朝は、そうかと、気にもかけない容子で、いつもの朝の如く、りんどうの鞍へがって、野へ駒を調らしに出た。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
唐訳『花厳経』七八に、〈人あり竜を調す法を善くす、諸竜中において、易く自在を得〉、西洋にも昔はそうと見えて、プリニウス八巻二十二章に、ギリシア人トアス幼時竜をらせしに
「鞭が厭なら、泥を調ってをこしらえるか、それとも身のたけ三丈の鬼になるか、どっちでもその方のいい方にするがいい」
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ここに天の下平ぎ、人民富み榮えき。ここに初めて弓端調一四手末の調一五らしめたまひき。かれその御世をへて、國知らしし一六御眞木の天皇とまをす。
或ル日、信雄卿ニ、群疑出態シケルニ依リ、早速、和睦ノ儀、調ヒシトナリ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)