“琴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こと73.6%
きん19.8%
ごと2.8%
ライラ2.8%
ハープ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何ぞかん、俗に混じて、しかもみづから俗ならざるには。まがきに菊有り。ことげん無し。南山なんざんきたれば常に悠々。寿陵余子じゆりようよし文を陋屋ろうをくに売る。
それに合わせて誰かゞきんのことをく。扇で拍子を取りながら唱歌をうたう。つゞいてそうのことや、和琴わごんや、琵琶びわが運び出された。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ジャックが、そっとお釜のふたをあけてのぞいてみますと、玉でかざった、みごとなハープのたてごとが目にはいりました。
ジャックと豆の木 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「あの森ライラ宿やどでしょう。あたしきっとあの森の中にむかしの大きなオーケストラの人たちがあつまっていらっしゃると思うわ、まわりには青い孔雀くじゃくやなんかたくさんいると思うわ」
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
彼は美しい衝立ついたてや、青銅細工や、磁器や、その他が充満した、日本家に住んでいる。お客様も数名あり、我々は六人のコト(即ちハープ)演奏者と、一人のビワ演奏者とによってもてなされた。