“琴柱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ことじ57.9%
ことぢ42.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうことは絃がゆるむわけではないが、他の楽器と合わせる時に琴柱ことじの場所が動きやすいものなのだから、初めからその心得でいなければならないが
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
鼓村さんは息子が踊りでしかられるのまでハラハラして、その方へ気をつかうので、琴柱ことじをはねとばしたりした。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
琴爪が糸のうへをさらさらころころとすべつてゆくのも、雲のやうなもくめのある胴のうへに雁の形の琴柱ことぢがちらばらに立つてるのもみな珍しく美しくみえた。
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)
手もふれぬ琴柱ことぢたふれてうらめしき音をたてわたる秋の夕かぜ
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)