“琴爪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ことづめ80.0%
つめ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、咲耶子さくやこは、ねじとられた手をしずかにもぎはなした。そしてゆびの先の琴爪ことづめいて、高蒔絵たかまきえのしてある爪筥つめばこのなかへ、一つひとつていねいに入れた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幸子はげんの上に琴爪ことづめめた手を載せたまま、あれからざっと半年間会わなかった雪子の様子を見上げたが、内気なようで花やかなことの好きなこの妹が
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
『……あ。もしやこの琴爪つめぬしは』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)