“籬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まがき82.4%
かき10.2%
ませ3.7%
がき1.9%
いけがき0.9%
0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何ぞかん、俗に混じて、しかもみづから俗ならざるには。まがきに菊有り。ことげん無し。南山なんざんきたれば常に悠々。寿陵余子じゆりようよし文を陋屋ろうをくに売る。
次の日は早朝から家を出て、また引っ返してかきの外から窺っていると、一人の少女が甕の中から出て、かまどの下に火を焚きはじめた。
ませのうちなる白菊、というのは真瀬ませいちという按摩の金貸しのお嬢さん。われら(吾良)というのは憶良おくらの弟子ぐらいにあたる貧乏な詩人。かくしつつ、というのは確執かくしつして。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
トントン/\とあがるをすががきのうちから見て、あゝ来て呉れたなと嬉しく飛立つようですが、他の張店はりみせしている娼妓の手前もありますので
それに、クリヴォフ様が吊された武具室の窓だっても、ちょうどあの辺だけが、美男桂のいけがきに遮られているのです。ですから、ああいう動物曲芸のあった事さえ、私はてんで知らなかったのです
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
竹を插んでと為す、其地の数の如し。五石瓮(かめ)をうづめ、泉をめて池と為し、千葉の白芙※(蓮)を植う。又た木の品(木の類)若干と草の品若干を雑へ植う。之を名づけて東籬と曰ふ。
小国寡民 (新字旧仮名) / 河上肇(著)