“生籬”の読み方と例文
読み方割合
いけがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
考えた結果ガヴローシュはまず、生籬いけがきを乗り越すことをやめて、その下にもぐり込んだ。茂みの下の方に少し枝のすいてる所があった。
あの大雷雨の爲めにそこいらのほこりはいゝ工合に落着き、兩側の低い生籬いけがきや大きな立木などは、雨に元氣を囘復して、緑色に輝いてゐた。
人家の珊瑚木さんごのき生籬いけがきを廻って太田君の後姿うしろすがたは消えた。残る一人は淋しい心になって、西北の空を横眼に見上げつゝわたしの方へ歩いて行った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)