“市”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いち58.8%
まち31.9%
5.1%
シティ0.9%
0.6%
いっ0.3%
たかまち0.3%
イチ0.3%
ゴーロド0.3%
シチイ0.3%
(他:4)1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“市”を含む作品のジャンル比率
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語45.2%
文学 > フランス文学 > 小説 物語28.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
とりいちの晩には夜通し家を開け放ちにして通りがかりの来客に酒肴さけさかなを出すのを吉例としていたそうである。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
二十九年には脩が一月に秀英舎いち工場の欧文校正係に転じて、牛込うしごめ二十騎町にじっきちょうに移った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
初卯はつうの日、母様が腰元を二人連れて、まち卯辰うたつの方の天神様へお参んなすって、晩方帰っていらっしゃった。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まちぢゆうの者が帽子を脱つたのでおれも同じやうにしたけれど、おれが西班牙の王樣だといふことは氣振りにも見せなかつた。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
すると、いまから三四時間じかんのちには、目的もくてきのコロンボ附近ふきん降下かうかして
私は思案の結果、におる中学の旧友に頼んで、私の受け取ったものを、すべて金のかたちに変えようとしました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
フリント市には、亜米利加の何処の町でもそうだが、カウンテイの刑務所とシティのそれと二つある。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
そこでグリイン検察官は、手続きを無視し、反対を斥けて、その嫌疑者の安全を確保すべく、新築して間もない厳丈なシティ刑務所へこれを留置した。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
椿岳の洒々落々たる画名をるの鄙心ひしんがなかったのはこれを以ても知るべきである。
ラレテ矮奴わいどトナッテ年々としどしニ進奉セラル」
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
いっさんももうそろそろ奥さんを探さなくっちゃなりませんね。姉さんはとうから心配しているようですよ」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
飯が済んだあとで、叔父はどういう考か、突然僕に「いっさん久しぶりに一局やろうか」と云い出した。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
平素は自分の家にいて、百姓もやれば杣夫そまもやり、猟師もやれば川狩もやるが、どこかに大きな祭礼があって、たかまちが立って盛んだと聞くと、早速香具師に早変りして、出かけて行って儲けて来、家へ帰れば以前通り、百姓や杣夫として生活するという——普通の十三香具師とは別派の、秩父香具師の一団であった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「静かだのう。義平太も、一ぷくせぬか。唐詩選であったか、たれやらの詩に——林泉リンセンイチニ近ウシテ幽ハ更ニ幽ナリ——という句があった」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昔々モスクワ大公が金糸の刺繍でガワガワな袍の裾を引きずりながら、髯の長い人民ナロードを指揮してこしらえた中世紀的様式の城壁あるゴーロドだ。
三月八日は女の日だ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
とくに清教徒的なロンドンのシチイが、宮廷に敵意ある気勢を見せながら、再起せぬエセックスに見当はずれな肩入れを示した。
そこの首都みやこのタマゲタシチーで。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ナント吃驚びっくりタマゲタシチーに。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それでも、シティー大会社の腰高椅子や卸問屋の地下室から来たらしい若者達はコンクリートではない水をバチャバチャかきわけ、空気と日光を感じて日曜を笑っている。
ロンドン一九二九年 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
偶〻數戸の小屋の群を成せるあれば、指ざしてフジナと云ふ。
繭玉系統の作り枝が社寺から出されるのは、依代に宿つた分霊を持ち帰つて祀る意味で、此点に於て削り掛け・ほいたけ棒・粟穂・稲穂・にはとこ・幸木サイハヒギなども皆同種のもので、延いては酉のマチの熊手も、御服の餅花から菖蒲アヤメ団子と反対に向いて、大きくなつたものと思はれる。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)