“市尹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しいん57.1%
しゐん28.6%
まちぶぎやう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
臨安の市尹しいんは後に尚書しょうしょとなった趙という人で、名奉行のきこえ高い才子であったが、何分にも証拠がないので裁くことが出来ない。
自来也の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
しかく貧なりと雖も彼の家庭は幸福なるを得し也。彼の妻は彼の死後貞節を以て市尹しゐんより褒称はうしようせられし程の人なり、彼も亦其妻に対して極て温情なる夫なりき。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
じんは以てしもあつけんは以てもちゐるにたるくわにしてゆるめずくわんにしてよくだんずとまことなるかな徳川八代將軍吉宗公の御代名譽の官吏やくにん多しと雖も就中なかんづく大岡越前守忠相たゞすけ殿は享保二年より元文元年まで二十年のあひだ市尹まちぶぎやう勤役中きんやくちう裁許の件々其明斷を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)