“しいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シイン
語句割合
寂然22.2%
市尹22.2%
森閑22.2%
子音11.1%
森然11.1%
柹蔭5.6%
支院5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、一昨日おととい見た飯田と誌した表札は取りはずしてしまって、相変らず潜戸は寂然しいんと閉まっている。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
大雨を降らすも、炎日のつづくも、すべて自然の現象で、人間業にんげんわざで左右されるものではない。汝ら諸民の上に立つ武将たり市尹しいんたりしながら、なんたる醜状か。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奸黠老獪かんかつろうかい外交の本家本元ではありながらも、さすがに本館奥まったこの応接間近くは森閑しいんとしてしわぶきの音一つ聞えず、表を通る廊下の跫音あしおと
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
そしてこの熱狂した群は、やわらかな子音しいんと、末尾の「U」のさけびからなる呼声を——かつて聞かれたどの呼声よりも、さらに甘くまた荒々しい呼声を、ほえるようにひびかせていた。
一座森然しいんと声もない。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
僕等は赤彦君のまへにいつはりを言ひ、心に暗愁のわだかまりを持つて柹蔭しいん山房を辞した。旅舎やどに著いて、夕餐ゆふさんを食し、そして一先づ銘々帰家きかすることにめた。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
ひる過ぎに、平福・岩波・中村・土屋の諸君と伴さんと僕と柹蔭しいん山房に出かけた。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
堂伽藍どうがらん支院しいん諸堂しょどう残らずをくまなく尋ねたが似通った年頃の詣で女はおびただしくさ迷っていても、さき程のあの怪しき女程のウブ毛も悩ましい逸品は、ひとりもいないのです。