“じゃくねん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寂然69.8%
若年27.0%
石念1.6%
寂念1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四方を見れば寂然じゃくねんとして深谷しんこくの中にある思い、風もないから木も動かぬ、日の光が、照すのでなくのぞくようにとろりとしている。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
若年じゃくねん折柄おりからしかと意見を致したことはございましたが、此のたびの事には実にあきれ果てましてなんともお詫のしようがございません
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
小丸山の庵室の留守居としては、教順房をかしらにして、石念じゃくねん夫婦や、そのほかの者をすべて残した。支度といっても、笠とわらぐつ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、くりやのほうから、縁づたいに、紙燭しそくを持って通りかけた石念じゃくねんの妻鈴野が、ふと、門口にうずくまっている人影を見て
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寂念じゃくねんという。これが前にも名を出した有名な大原の三寂で、西行とも親しく、俊成とも交りが深かった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
ぬえ退治たいじた伝説で有名な源三位頼政げんざんみよりまさ、西行法師、大原おおはらの三寂といわれた寂超じゃくちょう寂然じゃくぜん寂念じゃくねんの三兄弟、『金葉集』を撰んだ源俊頼の子の歌林苑の俊恵しゅんえ、少し若手では『方丈記』の鴨長明かものちょうめいなど
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)