“せきぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寂然90.2%
積善3.9%
藉然2.0%
責善2.0%
關善2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その骸骨はこの忙がしい世界を隔てて、さらに遠い世界をながめる望楼のように、見えない物をも見るかのごとく寂然せきぜんとして立っている。
積善せきぜんの家には餘慶よけいあり積惡せきあくの家には餘殃よあうありとむべなるかな此篇このへんのする所の村井長庵の如きおもて醫術いじゆつわざとし内は佞邪奸惡ねいじやかんあくほしいまゝにしておのれ榮利えいりつくさんとほつす然れども天網てんまういかで此惡漢わるものを通さん其とがめを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これが偶然大当りにあたって、新派俳優の芝居や活動写真にも仕組まれ、爾来じらい名声は藉然せきぜんとして、一作ごとに高くなり、今日こんにちでは大抵の雑誌や新聞に清岡進の名を見ないものはないようないきおいになった。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ただ教師朋友相互の責善せきぜん談話をもって根本となし、その読むところの書は人々の随意に任じ、嘉言善行の実をしておのずから塾窓の中に盛ならしむるを勉むるのみ。
慶応義塾学生諸氏に告ぐ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
峰「それは此方こっちへ頼めば宜うございます、四万の關善せきぜんと云うこれはい宿屋で、郵便もじきに来ます、一日遅れぐらいで届きます」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)