“じやくねん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寂然70.0%
若年30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
影暗き一隅に身を捩ぢ据ゑ、凍れる水か枯れし木の、動きもせねば音も立てず、寂然じやくねんとして坐し居たり。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
その障子の方を枕にして、寂然じやくねんと横はつた芭蕉のまはりには、まづ、医者の木節もくせつが、夜具の下から手を入れて、間遠い脈をりながら、浮かない眉をひそめてゐた。
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
りて倩々つく/″\あんずるに、國許くにもとさふらふ恩田杢おんだもく申者まをすもの老職らうしよく末席ばつせきにて年少ねんせうなれど、きつと器量きりやうあるものにつき、國家こくか政道せいだうげてまかまをさむとぞんずるが、それがしかれ若年じやくねんなれば譜代ふだい重役ぢうやくをはじめ家中かちうものども
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
出立たちいでうかゞひ居たり此三人の中頭立かしらたちたる一人は甲州にて名高き惡漢わるもの韮崎にらさき出生しゆつしやうの雲切仁左衞門といふ者なり若年じやくねんころより心がうにして眞影流しんかげりう劔術けんじゆつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)