“恩田杢”の読み方と例文

読み方	割合
おんだもく	100.0%

おんだもく

此君（このきみ）にして此臣（このしん）あり、十萬石（じふまんごく）の政治（せいぢ）を掌（たなそこ）に握（にぎ）りて富國強兵（ふこくきやうへい）の基（もと）を開（ひら）きし、恩田杢（おんだもく）は、幸豐公（ゆきとよぎみ）の活眼（くわつがん）にて、擢出（ぬきんで）られし人（ひと）にぞありける。

十万石 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

其（それ）より御國許（おくにもと）へ飛脚（ひきやく）を飛（とば）して、御用（ごよう）の儀（ぎ）これあり、諸役人（しよやくにん）ども月番（つきばん）の者（もの）一名宛（いちめいづゝ）殘止（のこりとゞ）まり、其他（そのた）は恩田杢（おんだもく）同道（どうだう）にて急々（きふ／＼）出府（しゆつぷ）仕（つかまつ）るべし、と命（めい）じ給（たま）ひければ、こはそも如何（いか）なる大事（だいじ）の出來（でき）つらむと

十万石 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

前刻（ぜんこく）より無言（むごん）にて平伏（へいふく）したる恩田杢（おんだもく）は此時（このとき）はじめて頭（かうべ）を擡（もた）げ

十万石 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

恩	常用漢字 小６ 部首:⼼ 10画
田	常用漢字 小１ 部首:⽥ 5画
杢	漢検準1級 部首:⽊ 7画