“急々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せかせか50.0%
きふ/\25.0%
つかつか12.5%
そわそわ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうお前のように急々せかせかしたって仕方がないじゃないか、それよりも第一にどこか適当の場所を探して一まず落着く場所を拵えなければならん。」
月世界競争探検 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
致して見ん夫に就て急々きふ/\古河こが相談さうだんなしたきものなれども外の人をつかはしては事のわかるまじければ詮方せんかたなし我古河へ行きて吉右衞門殿に面談めんだん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と脱兎のごとく、かねて計っていたように、この時ひょいと立つと、肩を斜めに、衣兜かくしに片手を突込んだまま、急々つかつかと床の間に立向うて、早や手が掛った、花の矢車。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は何の事か解らない風を装っていましたので、それ以上別に何とももうしませんでしたが、その急々そわそわした様子を私は見逃しませんでした。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)