急々せかせか)” の例文
「そうお前のように急々せかせかしたって仕方がないじゃないか、それよりも第一にどこか適当の場所を探して一まず落着く場所を拵えなければならん。」
月世界競争探検 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
危急を感じると、いがみ合っていたこの母子おやこは、忽ち一体となって、又八は急々せかせかと、老母ははの落着いているのを案じた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それではこれ/\の処に菊水という、桜木ほどに清潔きれいではないが、私の気の置けないちさい家があるから、と、約束をして、私は、ものの一と月も顔を見なかったような、急々せかせかした心持をしながら
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
例の急々せかせかした調子で話していた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)