“末席”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばっせき47.1%
ばつせき23.5%
まっせき17.6%
びり5.9%
まつせき5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「僕達の級は十三人で僕が末席ばっせきです。十三人は不吉数アンラッキイナンバーだから、末席のものを落して十二人卒業させるとジョーンズさんが言っています」
首席と末席 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
その椅子いすは戸口に一等近く、まはりには最年少の子供たちが集つてゐた。私はこの下級に加へられて、その末席ばつせきに坐らせられた。
何時の間に来たのか、それとも、初めから評議に加わっていたのか、その末席まっせきに、両手をついて、ジッと平伏したきりの一人の人物がある。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
級の中で一番末席びりだったせいばかりではなかったように思います。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
心得こゝろえたか、とかたらせたまへば、羅漢らかん末席まつせきさぶらひて、悟顏さとりがほ周梨槃特しゆりはんどくこのもしげなる目色めつきにて、わがほとけ、わが佛殿ほとけどの道人だうじん問答もんだふより、ふすま男女なんによ睦言むつごと、もそつとおきなされとふ。
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)