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末席
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ばつせき
ふりがな文庫
“
末席
(
ばつせき
)” の例文
その
椅子
(
いす
)
は戸口に一等近く、まはりには最年少の子供たちが集つてゐた。私はこの下級に加へられて、その
末席
(
ばつせき
)
に坐らせられた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
然
(
しか
)
るに
御老職
(
ごらうしよく
)
末席
(
ばつせき
)
なる
恩田杢殿方
(
おんだもくどのかた
)
は
一家内
(
いつかない
)
能
(
よ
)
く
治
(
をさ
)
まり、
妻女
(
さいぢよ
)
は
貞
(
てい
)
に、
子息
(
しそく
)
は
孝
(
かう
)
に、
奴婢
(
ぬひ
)
の
輩
(
ともがら
)
皆
(
みな
)
忠
(
ちう
)
に、
陶然
(
たうぜん
)
として
無事
(
ぶじ
)
なること
恰
(
あたか
)
も
元日
(
ぐわんじつ
)
の
如
(
ごと
)
く
暮
(
くら
)
され
候
(
さふらふ
)
。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
中にも坂本
鉉之助
(
げんのすけ
)
は
鉄砲方
(
てつぱうかた
)
になつて、
目見以上
(
めみえいじやう
)
の
末席
(
ばつせき
)
に進められた。併し両町奉行には賞与がなかつた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
自分が
抑々
(
そもそも
)
生れて初めて教鞭をとつて、此校の職員室に
末席
(
ばつせき
)
を
涜
(
けが
)
すやうになつての一週間目、生徒の希望を容れて、といふよりは
寧
(
むし
)
ろ自分の方が生徒以上に希望して開いたので
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
因
(
よ
)
りて
倩々
(
つく/″\
)
案
(
あん
)
ずるに、
國許
(
くにもと
)
に
候
(
さふらふ
)
恩田杢
(
おんだもく
)
と
申者
(
まをすもの
)
、
老職
(
らうしよく
)
末席
(
ばつせき
)
にて
年少
(
ねんせう
)
なれど、きつと
器量
(
きりやう
)
ある
者
(
もの
)
につき、
國家
(
こくか
)
の
政道
(
せいだう
)
を
擧
(
あ
)
げて
任
(
まか
)
せ
申
(
まを
)
さむと
存
(
ぞん
)
ずるが、
某
(
それがし
)
も
渠
(
かれ
)
も
若年
(
じやくねん
)
なれば
譜代
(
ふだい
)
の
重役
(
ぢうやく
)
をはじめ
家中
(
かちう
)
の
者
(
もの
)
ども
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
末
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
席
常用漢字
小4
部首:⼱
10画
“末”で始まる語句
末
末期
末裔
末枯
末子
末世
末梢
末路
末代
末始終