“末裔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつえい86.0%
すえ9.3%
ばつえい2.3%
みすえ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この緒方三郎惟義というのは、ただ者ではない、恐ろしい者の末裔まつえいである。その昔、豊後国のある片田舎に住む夫婦に、一人娘がいた。
その末裔すえの末裔に、今、我なるものが、ここにあるのかと思うと、玄徳は体じゅうの血が自分のものでないように熱くなった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
眞志屋の末裔ばつえいが二本に寄り、金澤に寄つたのは、たゞに同業のよしみがあつたのみではなかつたらしい。二本は眞志屋文書に「親類麹町二本傳次方」と云つてある。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
ところがいつか竜宮界りゅうぐうかいおとずれたときに、この弟橘姫様おとたちばなひめさま玉依姫様たまよりひめさま末裔みすえ——御分霊ごぶんれいけた御方おかたであるとうかがいましたので、わたくしひめをおしたもうこころ一層いっそうつよまってまいりました。