末裔すえ)” の例文
その末裔すえの末裔に、今、我なるものが、ここにあるのかと思うと、玄徳は体じゅうの血が自分のものでないように熱くなった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実に聞くだに胸がむかついてくる。卿らの祖先はいったい、曹操の下僕しもべだったのか。いやしくも歴代朝門に仕えてきた人々の末裔すえではないか。泉下の祖先たちはおそらく慟哭どうこくしているだろう。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仁徳にんとく帝の御代のころ、高麗人こうらいびと数千をひきいてこの地に土着された彼国かのくにの王族のお末裔すえであり、八幡殿の奥州のえきに武功をあげて、かくれなき名誉のお家柄となったもの……。いや、嘆くことはない。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さすがは、漢代の功臣の末裔すえ——」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三国の良将の末裔すえ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)