“末梢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まっしょう95.0%
ペリフエール5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ以後の百星に至っては、おのおの独自の美をつくり出していて歴代の壮観ではあるが、それぞれ少しずつ末梢まっしょう的なものを持っている。
書について (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
夕暮れに海上に点々と浮かんだ小船を見渡すのは悲しいものだ。そこには人間の生活がそのはかない末梢まっしょうをさびしくさらしているのだ。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
さうして彼等の自信と並行して昂進するものは、第三者の眼に映ずる空虚と滑稽との印象である。彼等の住む國は「自己」の末梢ペリフエールである。中樞ツエントルムは末梢の病的成長につれて萎縮の度を加へる。
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)