“まっしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
末梢86.4%
末生4.5%
抹消4.5%
真性4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕暮れに海上に点々と浮かんだ小船を見渡すのは悲しいものだ。そこには人間の生活がそのはかない末梢まっしょうをさびしくさらしているのだ。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
仏への追善だ。それだけは、ひきうける。一生末生まっしょう、おまえは食うに困らせぬ。……そうだ、夜が白む。はやく葬儀屋そうぎやへ行って、棺桶を
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それはもう、知れたらこの婆だって、同罪でござんすものね。その代りに旦那え、一生末生まっしょう、婆を大事に、お礼のほうもいいでしょうね」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれの存在は、去年、しずたけの戦につづき、かれが一味した柴田勝家しばたかついえ神戸信孝かんべのぶたかが、相次いで滅亡したときから——忽然こつぜんと時代の中心から抹消まっしょうされていた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正直なとこ、そんな外道げどうでございますが、これでも折があったら真性まっしょうな人間になりてえと願ってるんで。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)