末生まっしょう)” の例文
仏への追善だ。それだけは、ひきうける。一生末生まっしょう、おまえは食うに困らせぬ。……そうだ、夜が白む。はやく葬儀屋そうぎやへ行って、棺桶を
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それはもう、知れたらこの婆だって、同罪でござんすものね。その代りに旦那え、一生末生まっしょう、婆を大事に、お礼のほうもいいでしょうね」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや縛れん。あなたをここで見殺しにしたら、友人の呉用ごようを初め、梁山泊りょうざんぱくの面々にも一生末生まっしょううらまれる。のみならず、江州界隈かいわいで義をむすんだ男どもにも顔がたたん」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)