“うらなり”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
末実	33.3%
末成	33.3%
末生	33.3%

末実

名古屋人同様皆勤倹力行（きんけんりっこう）の精神に富んでいます。人物は家康公という大智者が出てしまったから、もう末実（うらなり）という姿で、余り豪いものは生れません。

ぐうたら道中記 (新字新仮名) ／ 佐々木邦(著)

末成

それは末成（うらなり）と申して珈琲の実が枝の一番先へ成ったのを択（え）りましたのです。

食道楽：春の巻 (新字新仮名) ／ 村井弦斎(著)

末生

出来の悪い冬瓜の末生（うらなり）を見ると、じき思い出されるのは、風羅念仏の俳人惟然坊の頭である。この俳人は生れつき頭が柔かいので、夜寝るのに枕の堅いのが大嫌いであった。

艸木虫魚 (新字新仮名) ／ 薄田泣菫(著)