“しんしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
身上81.0%
財産2.6%
真正2.0%
給金2.0%
紳商1.3%
針小1.3%
縉商0.7%
辰勝0.7%
心匠0.7%
心性0.7%
心秤0.7%
心証0.7%
心象0.7%
新裳0.7%
晨鐘0.7%
深宵0.7%
真証0.7%
神将0.7%
臣妾0.7%
身代0.7%
身性0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家を堅くしたと言われる祖父が先代から身上を受取る時には、銭箱に百文と、米蔵に二俵のえしか無かった。味噌蔵も空であった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
なんだか変に、こんがらがっていて、とても、こんな大家の財産と内幕は、わたしたちの頭では算段が附きません。
そりゃァもう仙蔵のいう真正間違えなしの、きたおせんちゃんを江戸町中たとなりゃァ、また評判格別だ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
給金談判でした。ずんずん通り抜けて、寺内へ入ると、正面がずッと高縁で、障子が閉って、茅葺ですが本堂らしい。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
公正なる人格は百の華族、百の紳商、百の博士をもってするもいがたきほどきものである。われはこの人格を維持せんがために生れたるのほか、人世において何らの意義をも認め得ぬ。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かく動揺されるときは、さなきだに思慮分別せぬ青年はいよいよ心の衡平を失い、些事をも棒大に思い、あるいは反対に大事を針小に誤る傾向がある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
神戸の縉商であるNさんなぞは、飄逸な海亀さながらの長い首を前伸びにけさして、ヤレ漕げソレ漕げエンヤラヤアノヤアヤである。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
Mさんは神戸の縉商である。いうところによると、美術院の大観観山等の極めて親しいパトロンだそうである。飄逸な反り型の赤ら顔だが、どこかに俗っぽい。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
渋江氏の祖先は下野大田原家の臣であった。抽斎六世の祖を小左衛門辰勝という。大田原政継政増の二代に仕えて、正徳元年七月二日に歿した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それには抽斎の六の祖辰勝が「寂而院宗貞日岸居士」とし、その妻が「繋縁院妙念日潮大姉」とし、五世の祖辰盛が「寂照院道陸玄沢日行居士」とし、その妻が「寂光院妙照日修大姉」とし
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
文明の士人心匠巧みにして、自家の便利のためには、時に文林儒流の磊落を学び、軽躁浮薄、法外なる不品行を犯しながら、君子は細行を顧みずなど揚言して
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
もし、不生滅の辺りより論ずるときは、『起信論』のいわゆる「心性不生不滅」なり。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
そこで好悪の心秤にかゝり、粘り返すなり蔑み除けるなりとにかく心理的な手応えがあるほか、人によっては性の相対の火花を所作の上にまで撥いて何等かこっちに手応えを得さすものですが
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その両将のいずれにも心証のよいその方の家はまことに安全を保証されているものといわねばならん。——ついては、自分より先に光秀に面会いたした折は、筑前がかく申しおったといえ。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多少再度内省分析とはあっても、たしかにこのとおりその時心象の中にわれたものである。ゆえにそれは、どんなに馬鹿げていても、難解でもず心の深部において万人共通である。
京師応挙という画人あり。生まれは丹波笹山の者なり。京にいでて一風の画を描出す。唐画にもあらず。和風にもあらず。自己の工夫にて。新裳を出しければ。京じゅう妙手として。
人の言葉――自分の言葉 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
然れども太平の酔客は、霜天晨鐘に目をすを欲せず。いて寛政五年露船松前に来り、我が漂民を護送して通商を請う。幕府これをく。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
あるいはわが邦の将来を思い、これを思いこれを想うて禁ずるあたわず、万籟寂々天地眠るの深宵にひとり慷慨の熱涙をふるうの愛国者もあらん。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
真証間違いなしの、立派品物ってって、若旦那ながら、拝借ぼうッてんだ
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
大勢神将、あるいはり、あるいはげ、小野小町の屋根をっている。そこへ黄泉の使、蹌踉と空へ現れる。
二人小町 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
君には忠義を尽す。しかし国民としての我は、昔何もかもごちゃごちゃにしていた時代の所謂臣妾ではない。親には孝行を尽す。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
何も、雀にけて身代の伸びない愚痴を言うのではない。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
紙入れに五円ばかり入ッている。それが私しの今の身性残らずなんだ。昨夜の勘定を済まして、今日一日遊ばれるかしら。遊ばれるだけにして、どうか置いて下さい。一文も残らないでもいい。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)