真正しんしょう)” の例文
旧字:眞正
および真正しんしょうを信ぜず、殺盗して罪をつくらば、畜生ちくしょう餓鬼がきの中に堕在し、つぶさに衆苦しゅくを受け、地獄を経歴せん、ゆえに塚塔中にあらずといわん
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
そりゃァもう仙蔵せんぞうのいうとお真正しんしょう間違まちげえなしの、きたおせんちゃんを江戸えど町中まちなかたとなりゃァ、また評判ひょうばん格別かくべつだ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
真正しんしょうの落胤であるという事に、疑いの無い以上、そういう問答によって、顔色を変える必要は無かったが、人々は——天一坊も、附人つけびとも、越前を名判官はんがんであると信じ、その証拠物の調べにより
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
真正しんしょう間違まちがいのねえおせんのつめべに糠袋ぬかぶくろから小出こだしにして、薬罐やかんなかてるんだ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)