“江戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えど91.4%
あっち1.7%
こちら1.7%
こっち1.7%
ちゅうおう1.7%
ひざもと1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それは、とんでもないことです。あなたのようなとしのわかい、たびになれないおぼっちゃんが、一人ひとり江戸えどへおいでになるなんて。」
本当に半ちゃんもとうっから銚子屋に居るって、此の間来てお前に遇わして呉れって頼むのだよ、私も江戸屋のお直とって江戸あっちに居た時分から半ちゃんとは古い馴染だし、何でも隠さずに話をするが
何日いつ江戸こちらへ来たんですか」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元は田舎の百姓でわたくしの少さい時江戸こっちへ出て来て、荒物屋を始めると火事で焼けて、間もなく親父が死んだものですから、母親おふくろが貧乏の中で私を育ったので
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
江戸ちゅうおうの淫靡廃頽の気分が、剛健質実の地方へも伝わり、いやらしい化粧の女などが、ピラリシャラリと出入りしている。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しばらく草鞋を穿いて雲水の托鉢僧たくはつそうと洒落のめし日本全国津々浦々を放浪していたが、やがてお江戸ひざもとへ舞い戻って気負いの群からあたまをもた