“江戸子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えどっこ80.0%
えどこ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし朝風呂の熱いのに飛込んで、ゆで蛸のようになって喜ぶような江戸子えどっこ風の潔癖は、時勢と共にお客の方にもうなくなっている。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
子持縞こもちじま布子ぬのこを着て、無地小倉の帯を締め、千住の河原の煙草入を提げ、不粋ぶすい打扮こしらえのようだが、もと江戸子えどっこだから何処どっか気が利いて居ります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其処そこ江戸子えどこだからのう、兄弟分の固めを仕なければならねえが、おいおめえ田舎は堅えから、己の弟分だと云えば、何様どんな間違まちげえが有ったってもお前他人にけじめを食う気遣きづけえねえ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
下宿屋からちまたづれば、土地の人が江戸子えどこ々々々と呼びつつ跡に附いて来る。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)