針小しんしょう)” の例文
旧痾きゅうあたちまち再発して上士と下士とその方向をことにするのみならず、針小しんしょうの外因よりして棒大ぼうだいの内患を引起すべきやも図るべからず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かく動揺されるときは、さなきだに思慮分別ふんべつじゅくせぬ青年はいよいよ心の衡平こうへいを失い、些事さじをも棒大ぼうだいに思い、あるいは反対に大事を針小しんしょうに誤る傾向がある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)