財産しんしょう)” の例文
それで代々、親戚みよりの者とばかり、婿取り嫁取りをしていたのだそうな。身分や財産しんしょうが釣り合うように、親戚をたくさん増やさないようにとねえ。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なんだか変に、こんがらがっていて、とても、こんな大家の財産しんしょうと内幕は、わたしたちの頭では算段が附きません。
財産しんしょうをスッカラカンにってしまうものだそうです。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
財産しんしょうもないんだから、まあ、友さんぐらいの貧乏人は世間にたんとはありますまい、それだのに、貧乏の味を知らないなんて言うと笑われちゃいますよ
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
二つには納谷家の大財産しんしょうを自分のものにしようと、以前から機会を窺っていた番頭の嘉十郎が、お篠をここへおびき出し——先刻菊弥が蔵の裏手で耳にした足音は、その二人の足音なのであったが
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)