身性しんしょう)” の例文
紙入れに五円ばかり入ッている。それが私しの今の身性しんしょう残らずなんだ。昨夜ゆうべの勘定を済まして、今日一日遊ばれるかしら。遊ばれるだけにして、どうか置いて下さい。一文も残らないでもいい。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)