“身性”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みじょう47.4%
みじやう21.1%
みしょう10.5%
しんしょう5.3%
たま5.3%
みしやう5.3%
みのじょう5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
餓鬼の時分から身性みじょうが悪くって随分お役に立つものだと云って手紙をおめえさんが書いてくれゝばい、その手紙を書いてお呉んなせえ
「あの女の身性みじやうを洗つてもらひ度いんだ。とりわけ、旦那が死んだ後どうして居るか、旦那の石川屋權右衞門が死んだ晩、何處でどうして居たか」
どうも至ってやくざな身性みしょうで、故郷くにの清河県でちょっとした喧嘩でいりをやり、そのため、草鞋わらじをはいて、ここの大旦那のご庇護ひごにあずかり、もう故郷のほとぼりも冷めた頃なので
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紙入れに五円ばかり入ッている。それが私しの今の身性しんしょう残らずなんだ。昨夜ゆうべの勘定を済まして、今日一日遊ばれるかしら。遊ばれるだけにして、どうか置いて下さい。一文も残らないでもいい。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
「まア、その氣で附き合はう。ところで、その娘の身性みしやうをまだ訊かなかつたな」
此方こっちア高が車挽くるまひきで、元は天下のお旗下はたもと御身分のあるお嬢様に何うの斯うのと云ったって叶わねえ事と知っては居りやすがね、貴方も武士のお嬢さまで身性みのじょうの正しい女なら又諦めもつけやすけれども
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)