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みじょう
ふりがな文庫
“
身性
(
みじょう
)” の例文
餓鬼の時分から
身性
(
みじょう
)
が悪くって随分お役に立つものだと云って手紙をお
前
(
めえ
)
さんが書いてくれゝば
宜
(
い
)
い、その手紙を書いてお呉んなせえ
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お手間は取らせませんが、そこでひとつ、お聞き申したいんですが、あんた様ぁ、あの者の
身性
(
みじょう
)
をよく御存じなんですか」
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
いわば野暮な
盗人
(
ぬすっと
)
だが、知らねえ先あともかくも、こういう
身性
(
みじょう
)
と聞いたらば、お
主
(
ぬし
)
ゃあ
厭
(
いや
)
になりやしねえか。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
四人の
身性
(
みじょう
)
について、引ッ
手繰
(
たぐ
)
られるお手数だけでも省けるようにと思いまして、
倖
(
さいわ
)
い、四人のことなら、たいがいわれわれ二人が
一伍一什
(
いちぶしじゅう
)
存じておりますから
平賀源内捕物帳:山王祭の大像
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
身性
(
みじょう
)
が悪うございまして、私が十六の時家来の
宇田金五郎
(
うだきんごろう
)
という者と若気の至りで
私通
(
いたずら
)
をし、金五郎に連れられて実家を逃出し江戸へ参り
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
さりとて、これから突留めなければならぬのは、机竜之助の身柄よりも、むしろ問題の女賊そのものの
身性
(
みじょう
)
である。これは物が物だけに、存外早く手がかりがつくだろう。
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と海禪は硯箱をとって半治の
身性
(
みじょう
)
を書いて、これ/\と
紹介状
(
ひきつけじょう
)
を
認
(
したゝ
)
め、
表書
(
うわがき
)
をいたしまして
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「時に、市場でも難儀が降って湧いてのう、あの
娘
(
あま
)
っ
子
(
こ
)
、まだ
身性
(
みじょう
)
がわからんかいのう」
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「これこれ、まだ貴様の
身性
(
みじょう
)
を調べたわけではないのだ——連れはあるのか、ないのか」
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
通り掛った尼は
身性
(
みじょう
)
も善いという処から、これを堂守に頼んで置きました。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そっちの方からお前の
身性
(
みじょう
)
がわかってみると、お前のした仕事も身の慾得じゃねえ、立派な書き物を、見たがっている人に見せてやりてえという親切気から出たことであってみると
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
第一、自分の名を七兵衛と呼びかけて、あらかじめ
身性
(
みじょう
)
を心得て来ている上に、駒井能登守様の名前までが引合いに出されてみると、兵助の言い分にうらはらがありとは思われない。
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
当人の
身性
(
みじょう
)
に不明なところがあって、果して犯罪人かどうか
甚
(
はなは
)
だ不明であるものを、そのまま処刑をするということは、小の虫を殺して大の虫を抑える、時にとっての策略でありとはいえ
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
性
常用漢字
小5
部首:⼼
8画
“身性”で始まる語句
身性知