“一伍一什”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちぶしじゅう80.7%
いちぶしじふ12.0%
いちぶしじゆう2.4%
いちごいちじゅう1.2%
いちぶしじう1.2%
いちぶしゞゅう1.2%
ふしぶし1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と大江山が不審がるので、雁金検事は一伍一什いちぶしじゅうを手短かに物語り、九時までに彼の電話がかかって来る筈だったのだと説明した。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それは、自分が初めて言文一致を書いた由來——も凄まじいが、つまり、文章が書けないから始まつたといふ一伍一什いちぶしじふの顛末さ。
余が言文一致の由来 (旧字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)
蓮華寺を脱けて出ようと決心する迄の一伍一什いちぶしじゆう——思へば涙の種——まあ、何から話して可いものやら、お志保には解らない位であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
水戸記者は、苦しさをこらえながら、博士に一伍一什いちごいちじゅうを物語った。博士は、大きな溜息をくりかえしながら、部下たちの落ちこんでいった恐ろしい運命に耳を傾けた。
地球発狂事件 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
昔の人で了簡れうけんせまいから、途方とはうれてすご/\とうちかへり、女房にようばう一伍一什いちぶしじうを話し、此上このうへ夫婦別ふうふわかれをして、七歳なゝつばかりになる女の子を女房にようばうあづけて、くにかへるより仕方しかたがない。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
お國と源次郎の奸策わるだくみ一伍一什いちぶしゞゅう立聞たちぎゝ致しまして、孝助は自分の部屋へ帰り、もう是までと思い詰め、姦夫かんぷ姦婦かんぷを殺すよりほか手段てだてはないと忠心一に思い込み
と右の一伍一什ふしぶしをうろ覚えのままに話す、役人は、そんな由緒いわれのあるものと知ったら、何とか方法やりかたもあったものをと口惜しそうな顔をした。
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)