“いちぶしじゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一伍一什84.8%
一部始終7.6%
一伍仔什3.8%
一什始終1.3%
一件1.3%
伍什1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と是から丈助の悪事の一伍一什いちぶしじゅう話をしたときには、田舎気質かたぎのおしのは肝を潰してぶる/\手を震わし、涙を膝へ落しまして
その一部始終いちぶしじゅうが崇徳院のおっしゃった言葉に少しもちがわなかったのは、おそろしくもまた不思議なかたりぐさであった。
それで、実はこうこういうわけで……と、僕の妙な趣味生活のことや、また先刻見たり聞いたりした怪事件について、一伍仔什いちぶしじゅうを詳しく老人に説明したのだった。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
伯爵の顔色は見る見るうちに変った、夫人は穏かな調子で、彼の口から物語られた一什始終いちぶしじゅうを話した。
鉄の処女 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
若い腰元は、試験も済んだので、老婆のところへ戻って行き、僧の一件いちぶしじゅうを報告しました。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
女も眼をさまして起上おきあがると見る間に、一人は消えて一人は残り、何におどろいておきたのかときかれ、実は斯々これこれ伍什いちぶしじゅうを語るに、女不審いぶかしげにこのほども或る客と同衾どうきんせしに
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)