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いつけん
語句 | 割合 |
一軒 | 32.3% |
一見 | 25.8% |
一間 | 22.6% |
一件 | 12.9% |
一牽 | 3.2% |
六尺 | 3.2% |
|
後に
小田原の
町を
放れ、
函嶺の
湯本近に
一軒、
茶店の
娘、
窶れ
姿のいと
美しきが、
路傍の
筧、
前なる
山凡そ
三四百間遠き
處に
千歳久しき
靈水を
引いたりといふ
序だから
言つて
置くが、
私は
初め
此船に
乘組んだ
時から
一見して
此船長はどうも
正直な
人物では
無いと
思つて
居つたが
果して
然り、
彼は
今
兩人の
裾の
所が、
床の
間横、
一間に
三尺、
張だしの
半戸だな、
下が
床張り、
突當りがガラス
戸の
掃だし
窓で、そこが
裏山に
向つたから、
丁どその
窓へ
乃公なんかは
近い
内に
大仕事があるのだ、
其仕事の
爲に
今此港へ
來て、
明後晩にはまた
此處を
出發するのだが、
其一件さへ
首尾よく
行けば
其大仏餅屋の
一軒おいて
隣家が、
表が
細い
栂の
面取りの
出格子になつて
居りまして
六尺、
隣りの
方が
粗い
格子で
其又側が
九尺ばかりチヨイと
板塀になつて
居る、
無職業家でございまする。