“ひとくだり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一条63.6%
一件18.2%
一節9.1%
一行9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それにつきては一条ひとくだりのもの語りあり、われもこよいはなにゆえかいねられねば、起きて語り聞かせん」とうべないぬ。
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「されどこの一件ひとくだりのことはファブリイス夫人こころに秘めてうからにだに知らせたまわず、女官の闕員けついんあればしばしの務めにとて呼び寄せ、陛下のおん望みもだしがたしとてついにとどめられぬ」
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
大學頭様は五経の内の礼記らいきと申す書物をお取寄せになりまして、第三がん目の檀弓だんぐうと申す篇の一節ひとくだりを御覧に入れて、御講釈を申上げられました。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
知っての通り親父はごく堅いので、あの手紙を書くにも隠れてようよ二行にぎょうぐらい書くと、親父に呼ばれるから、筆を下に置いて又一行ひとくだり書き、しまいの一行は庭の植込うえごみの中で書きましたが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)