“ひとくさり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一齣33.3%
一条25.0%
一節16.7%
一条下8.3%
一條8.3%
一鎖8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
但し、以下の一齣ひとくさりは、かつて、一樹、幹次郎が話したのを、ほとんどそのままである。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
でも、今はそれどころではないので、壺のことは、丹下左膳という得体の知れない人斬り狂人におさえられてしまったと、その一条ひとくさりをざっと物語ると、ジッと眼をつぶって聴いていた丹波
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
恋しい範之丞の屋敷の前で、いつものように一節ひとくさり弾き、それをせめてものなぐさみとして、しおしおと歩いて行くのであった。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『壇ノ浦のいくさの話をお語りなされ——その一条下ひとくさりが一番哀れの深い処で御座いますから』
耳無芳一の話 (新字新仮名) / 小泉八雲(著)
単独ひとりで話をするとは、覚悟をめたね。その志に免じて一條ひとくさり聞いてやろう。その代りたばこを一本。……」
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
徒刑場にはいっていた者のことだ、とも言ってやらなければなりますまい。彼女は、かつて一鎖ひとくさりの囚人らが通るのを見たことがあります。ああ!