“いっけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イッケン
語句割合
一間47.8%
一見21.7%
一軒17.4%
一件6.5%
一犬2.2%
一硯2.2%
一肩2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一間いっけん唐紙からかみは白地に秦漢瓦鐺しんかんがとうの譜を散らしに張って、引手には波に千鳥が飛んでいる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると一間いっけんばかり向うに熊の穴見たようなものがあって、その穴から、初さんの顔が——顔らしいものが出ている。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
宗助は一見いっけんこだわりの無さそうなこれらの人の月日と、自分の内面にある今の生活とを比べて、その懸隔けんかくはなはだしいのに驚ろいた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一見いっけん薄気味の悪い魔形の山、お伽噺とぎばなしの中にある怪物のむ山である。
「だって、あたしあのかた一軒いっけん置いてお隣へ坐らせられて、ろくろくお顔も拝見しなかったんですもの」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一軒いっけん一軒の家が城砦じょうさいとなり、一つ一つの窓が堡塁ほうるいとなっていました。
すこぶる真面目まじめな顔をしているが、早く当番を済まして、例の酒舗しゅほで一杯傾けて、一件いっけんにからかって遊びたいという人相である。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
空想は時計の音と共に破れる。石像のごとく立っていた番兵は銃を肩にしてコトリコトリと敷石の上を歩いている。あるきながら一件いっけんと手を組んで散歩する時を夢みている。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一犬いっけんきょえて万犬ばんけんじつを伝うといってナ、小梅こうめあたりの半鐘が本所ほんじょから川を越えてこの駒形へと、順にうつって来たものとみえやす」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
机上一硯いっけん、一筆、蕭然しょうぜんたる書生のみ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
船が保田に着く。田山白雲は、一肩いっけん画嚢がのうをひっさげて、ゆらりと船から桟橋へ飛び移りました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)