トップ
>
一軒
>
いっけん
ふりがな文庫
“
一軒
(
いっけん
)” の例文
列
(
つら
)
ね遊芸の師匠や芸人などの住宅のある所でもなしなまめかしい種類の家は
一軒
(
いっけん
)
もないのであるそれにしんしんと
更
(
ふ
)
けた真夜中
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
一軒
(
いっけん
)
の旅館があります。そしてその真向いに、大きな馬車小屋があります。小屋の屋根はちょうど
葺
(
ふ
)
いたばかりでした。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ところがロンドンじゅうの家という家は
一軒
(
いっけん
)
のこらずドアをしめ、
鍵
(
かぎ
)
をかけているので、いくらぼくが
透明人間
(
とうめいにんげん
)
でも、もぐりこむすきさえなかったんだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
夫人は彼女を眼中に置いていなかった。あるいはむしろ彼女を回避していた。そうして特に自分の
一軒
(
いっけん
)
置いて隣りに坐っている継子にばかり話しかけた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その時ふとうしろを見ますと、立派な
一軒
(
いっけん
)
の西洋造りの家がありました。
注文の多い料理店
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
ある
貧
(
まず
)
しい男にむすこが生まれましたが、なにしろひどい貧乏なので、名づけ親になってやろうという人が、たれひとり見つかりません。
一軒
(
いっけん
)
一軒
(
いっけん
)
あるいてみましたけれど、むだぼねおりでした。
死神の名づけ親(第二話)
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
村はもう
一軒
(
いっけん
)
のこらず
寝
(
ね
)
しずまっていることで、かえって気がねでもしているように、奥さんは豆ランプを消してから足さぐりで部屋にもどりながら、ほうっとため息をし、ひそやかに話しかけた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
三人で手分けをして庭に出て、大きな声で「ポチ……ポチ……ポチ
来
(
こ
)
いポチ来い」とよんで歩いた。
官舎町
(
かんしゃまち
)
を
一軒
(
いっけん
)
一軒
(
いっけん
)
聞いて歩いた。ポチが来てはいませんか。いません。どこかで見ませんでしたか。
火事とポチ
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
すると、
一軒
(
いっけん
)
の
道具屋
(
どうぐや
)
は、いいました。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「だって、あたしあの
方
(
かた
)
の
一軒
(
いっけん
)
置いてお隣へ坐らせられて、ろくろくお顔も拝見しなかったんですもの」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「わたしはリューネブルクの
荒野
(
こうや
)
の上をすべって行きました」と月が言いました。「道ばたに小屋が
一軒
(
いっけん
)
、ぽつんと立っていました。葉の散り落ちた
藪
(
やぶ
)
が二つ三つ、そのすぐそばにありました。 ...
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それは七月革命のときのこと、あの世にも
輝
(
かがや
)
かしい勝利の日の夕暮だったのです。
一軒
(
いっけん
)
一軒の家が
城砦
(
じょうさい
)
となり、一つ一つの窓が
堡塁
(
ほうるい
)
となっていました。民衆はチュイルリー宮へ向って
突進
(
とっしん
)
しました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
軒
常用漢字
中学
部首:⾞
10画
“一軒”で始まる語句
一軒家
一軒立
一軒毎
一軒路