“荒野”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あれの47.6%
あらの28.6%
こうや16.7%
あらぬ4.8%
ヴュステ2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“荒野”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > プロヴァンス文学100.0%
文学 > 英米文学 > 詩28.6%
文学 > イタリア文学 > 詩21.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そして、この荒野あれのしてやまをあちらにまわれば、となりくに近道ちかみちがあったのです。
春になる前夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
迷信は彼等を禁籠する囚宰しうさいとなり、弱志弱意は彼等を枯死せしむる荒野あれのとなり、彼等をして人間の霊性を放擲はうてきして
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
信濃しなぬなる須賀すが荒野あらのにほととぎすこゑきけばときぎにけり 〔巻十四・三三五二〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
われ疲れ、彼も我も定かに路をしらざれば、われらは荒野あらのの道よりさびしき一の平地ひらちにとゞまれり 一九—二一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そんなとき、たたく仏壇ぶつだんかねは、このいえからはなれて、いつまでもたよりなく、荒野こうやなかをさまよっていました。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そういう中でも印旛郡本埜もとの荒野こうや、十月十五日の雷公神社の祭日に、その年の新郎新婦が一組、特に盛装して社殿と寺、もとは庄屋の家へも廻って行って
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
生きたる物も、死したるも、此空漠くうばく荒野あらぬには、
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
生きたる物も、死したるも、此空漠くうばく荒野あらぬには、
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
ですから法水さん、これで、いつぞや貴方に申し上げた、霊性ガイスチヒカイトという言葉の意味が——つまり、父から子に、人間の種子たねが必ず一度は彷徨さまよわねばならぬ、あの荒野ヴュステの意味がお判りでございましょう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
の云う霊性ガイスチヒカイトの方に近いのかもしれませんわ。父から子に——人間の種子が必ず一度は流転せねばならぬ生死の境、つまり、暗黒に風雨が吹きすさぶ、あの荒野ヴュステのことですわ。もう少し具体的に申し上げましょうか。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)