“あらの”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アラノ
語句割合
曠野65.9%
荒野34.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歌にていはば万葉調、俳句にていはば曠野あらの調、詩にていはば『詩経しきょう』とか何とかいふ、ごく古き調の上において始めてしか申すべきにやと存候。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
今日けふも我等に日毎のマンナを與へたまへ、これなくば、この曠野あらのをわけて進まんとて、最もつとむる者も退く 一三—一五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そして、そのうちに手足てあしこごえて、はらいて、自分じぶんは、このだれもひととおらない荒野あらのなかたおれてんでしまわなければならぬだろうとかんがえました。
宝石商 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まだ方角はうがくたしかでない。旅馴たびなれた野宿のじゆく覺悟かくごで、かすか黒雲くろくもごとひくやま四方しはうつゝんだ、はひのやうな渺茫べうばうたる荒野あらのあしにまかせて辿たどること二里にりばかり。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)