“ステッピ”の漢字の書き方と例文
語句割合
曠野100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鴨の群れはまだ土地ところの沼地に群れてゐたが、鷦鷯みそさざいはもう影も見せなかつた。曠野ステッピは一面に赤くなつた。そこここに穀類の禾堆いなむらが、ちやうど哥薩克の帽子のやうに野づらに点々と連なつてゐた。
煤によごれた煙突からまつすぐに煙がたち昇つて、帽子がおつこちさうになるくらゐ仰むかなくては見えぬほど高く高く舞ひあがるとな、真赤な燠になつて曠野ステッピぢゆうに散らばつて落ちたものぢや。