“四方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あたり66.4%
よも20.7%
しほう6.6%
しはう4.0%
しかく0.5%
よつかた0.3%
しかた0.3%
しはうの0.3%
そこいら0.3%
どちら0.3%
まわり0.3%
よかた0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
など話しながら、足は疲労れても、四方の風景のいのに気も代って、漸々発光路に着いたのがその日の午後三時過ぎでありました。
それが今日は生憎早暁からの曇りとなった。四方の雨と霧と微々たるとはしきりに私の旅情をそそった。宿酔の疲れも湿って来た。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
それからは、ハムーチャのがぱっと四方に広がりました。ハムーチャの行く先々で、もうその地方の人々が待ちえていました。
手品師 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
四方山の中に立ちたる高さ三百尺の一孤邱、段々畠の上にの橄欖の樹あり、土小屋五六其に巣くふ。馬上ながらに邱上を一巡す。
あるひはかの掘揚(雪をすてゝ山をなす所)の上に雪を以て四方なるを作りたて、雪にて物をおくべきをもつくり
治明博士の予想した如く、一週間後に名津子はすっかり元気になり、それまでのしき態度も消え、元の名津子に戻った。そして隆夫や二宮四方の交際もに復した。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それで、憲兵司令官の加藤泊治郎や東京憲兵隊長の四方淳二などに憲兵隊の再組織をやらせた。
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
丈夫四方唐人の言ひけん、こは恐らくは八方の誤りなるべし。
青眼白頭 (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
時々雪の中を通る荷車の音が寂しく聞える位、四方として、沈まり返って、戸の外で雪の積るのが思いやられるのでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
四方を見ても山また山でございまして、中を流るゝ山田川、其の川上は日向見川より四万川に落る水で有りますから、トツ/\と岩に当って砕ける水の色は真青にして
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
また、ひとしきり奇怪な読経が湧き起って、魔像とお静の四方を、黒装束の人間の輪が、クルクルと廻り始めました。
「根岸にはお大名の別荘が沢山あるけれど、加賀様のお姫さまがたは揃ってお美しかった。お前さん、の咲くころに、お三方もお四方も揃っておになると、まるで田舎源氏の挿絵のようさね。」