“唐人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうじん62.9%
たうじん11.4%
からびと8.6%
たうひと8.6%
あちゃ2.9%
からひと2.9%
もろこしびと2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉原仁和賀よしわらにわか朝鮮行列七枚続しちまいつづきの錦絵につきて唐人とうじん衣裳いしょうつけたる芸者の衣裳の調和せる色彩に対してゴンクウルの言ふ所次の如し。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ひとつの、和蘭館オランダくわん貴公子きこうしと、父親ちゝおや二人ふたりきやくで。卓子テエブルあをはちあをさらかこんで向合むきあつた、唐人たうじん夫婦ふうふ二人ふたり
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
唐子からことは唐人からびとの義なり。家人けにんを家の子と稱し、奴隷をヤツコ(家の子の義)と稱するも同じ義なり。古代には、人を稍見下げて云ふ時に、子と云ひしものと見えたり。
彼の入蜀記を見ると、その日の条下に、「楓橋寺前に宿す、唐人たうひとの謂ふ所の夜半の鐘声客船に到るもの」
同じ日の同じ刻に江戸と長崎で姉娘と妹娘が唐人あちゃめらの手にかかってあやめられるなンて、そぎゃんことが、この世にあり得ることでッしょうか
なお家人やかびとすなわちケニンを「家の子」とも「」(奴)とも云い、唐人からひとを「唐子」などいう類である。
上に言うた通りわが邦でタツというはもと竜巻を指した名らしく外国思想入りて後こそ『書紀』二十六、斉明さいめい天皇元年〈五月さつき庚午かのえうまついたちのひ空中おおぞらのなかにして竜に乗れる者あり、かたち唐人もろこしびとに似たり