唐人たうじん)” の例文
ひとつの、和蘭館オランダくわん貴公子きこうしと、父親ちゝおや二人ふたりきやくで。卓子テエブルあをはちあをさらかこんで向合むきあつた、唐人たうじん夫婦ふうふ二人ふたり
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
縣廰小使云、「潜航艇は唐人たうじんの靴のごとある」。夕べ新地の四海楼を訪ふ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
唐人たうじんお勇といふ大變な女ですよ」
次手ついでにとぼけたのがある。江戸えど掏兒すりは、ひと下駄げたがすとくが、唐人たうじんだけに穿いてくつがされて、あまつさ屋根やねげられた、とふのがひとつ。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「はア、醉漢ゑひどれや。」とつぶやいて、へんかほして屋根やねる。姿すがたが、れい唐人たうじんだけに面白おもしろい。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)