“剩”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
あまつさ52.2%
あま13.0%
あまつ13.0%
おまけ8.7%
おま4.3%
あまさ4.3%
まけ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……かはあたり大溝おほどぶで、どろたかく、みづほそい。あまつさへ、棒切ぼうぎれたけかはなどが、ぐしや/\とつかへて、空屋あきやまへ殊更ことさらながれよどむ。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
口に聖母の御名みなを唱へつゝ、走りて火に赴きて死せんとす。爾時そのとき僅に數尺をあましたる烈火の壁面と女房との間に、馬を躍らしてり入りたる一士官あり。
其方儀主人しゆじんつま何程なにほど申付候共又七も主人のつき致方いたしかた有之これあるべき處主人又七にきずつけあまつさへ不義ふぎの申かけを致さんとせし段不屆至極ふとゞきしごくに付死罪しざいつく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おまけに名高い吝嗇家しみつたれだつた作松は、仲々それに應じなかつたが、一月許り經つと、打つて變つた熱心な信者になつて、朝夕佛壇の前でげた修證義が
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
要するに、自分の眼中に置かん者の爲に一分でも時間を潰して、おまけに不愉快な思ひをするのは下らん話だからね。
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
してらつしやるんだから立派なもので御座いますが、昌作叔父さんと來たらまあ怎うでせう! 町の人達も嘸小川のあまされ者だつて笑つてるだらうと思ひましてね。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
れば度胸どきようゑて、洒落しやれてる。……しつはいづれも、舞臺ぶたいのない、大入おほいり劇場げきぢやうぐらゐにんでたが、さいはひに、喜多八きたはち懷中くわいちうかるければ、かるい。荷物にもつはなし、おまけ洋杖ステツキほそい。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)